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19世紀半ばから、次々と人々のコミュニケーションをかなえる伝達機器が発明されてきた。書簡でのやりとりだった時代から、電信機が発明され、そして声を伝える電話機にいたっては大発明だったに違いない。

ところで、19世紀の後半、ヨーロッパのある学者が密かに、「感情の解析」を目的とした機器の開発に取り組んでいたことをご存知だろうか。形はちょうど万華鏡のようなものである。人が喋る口元に向けてそれで覗きこむと、声の強さや発せられる息の温度などをもとに、覗いているフィルター越しに四色の色が見えるのだ。

四色とは、喜び、怒り、哀しみ、楽しみである。その割合によって相手の喜怒哀楽を判定するのだ。 残されている記録では、どの色があてがわれていたのかは不明だが、たとえ顔が笑っていても哀しさが帯びているとか、楽しそうな表情でも多少の怒りを含んでいるなどがそのフィルターを通してわかるものだったという。 そのツールの名前が声を覗くという意味からvoiscopeだった。

その現物は一時アメリカの博物館におさめられていたが、残念ながら博物館の火災により紛失したらしい。 この情報過多時代、そんなツールがあったらまたオモシロいだろうなぁ、という畏敬の念を込めてこのツールの名前を、ブログに冠した。

まぁ、この話、全部ウソだけど。