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ちゃんと見ずに書いたのですが、前回で第一章おわりだったんですね、というわけでストックホルムへ旅立った金栗四三さんを追って第二章に入った昨日でした。

実は、第1回の感想コメントにも書いたのですが、ずっと気になっていたことがもう一つ。

「大根仁」という存在。

あの映画「バクマン」の、あの映画「まほろ駅前番外地」の……あの深夜ドラマ……ま、あとは調べていただくとして、そうなんです、NHKが、外部の演出家いれるんだ、しかも宮藤さんの脚本で、大河で、えー飛び道具多すぎじゃぁ、ありません? と。

大根さんの作品は、脚本・監督セットの作品を拝見することが多く、よく言えばきっちりまとまってる感あれど、悪く言えばサイズがおさまるところに収まってる感じがしてそれ以上でも、それ以下でもない、というか……

小さいという意味ではないです。

虫眼鏡や顕微鏡でマクロを暴いていくのではなく、隣の部屋を覗くとか、居酒屋で隣の騒いでるテーブルの奴を眺め……て終わる。

リアルを作ってない。ただ、ただ、リアル。デフォルメしてるところも演出上あるけど、それは、リアルを引き立たせるための装飾。

原作ありきのものは別ですが、とはいえバクマンにしたって、モテキにしたって、どこかの業界の隣の島で起きてる話し……くらいのトーンだったし。

とにかく「人を撮る距離感が独特」と思ってました。

多分、ずっと観察者だったんだろうな、と思います。

ちなみに、宮藤さんが描く、他人との距離感とも似てはいるんです。ただ、宮藤さんてひねくれてる。シャイ。こじらせてる。えーっと……(そのへんにしとけ)

その部分をこの人どう撮るんだろう、と思ってたんですよね。

感想としては、ひとこと。「うまい」

細かいところでイチイチうまい。これまでなんかピンとこなかった、たけしさんの志ん生も活き活きとしてたし。

スヤさん(綾瀬はるかさん)とお義母(大竹しのぶさん)の間合いなんて何度見直しても笑うし。

ただのがむしゃらマラソンバカかと思ってた金栗四三も魅力的に撮られていたと私は思います。

なんてたって、森山未来さんを撮らせたら、やはりこの方の右に出る人いないんじゃなかろうか。(笑)

物語が動きだしたタイミングでの大根さんの起用、Twitterで誰だかが、「キラーパスじゃなくてベルベットパス」と書かれてて、更に「うまいっ!」と思ってしまいました。

稀代の観察者が、語りベタな脚本家が産む愛すべきキャラたちにしっかり血を通わせた感じがして、結果的に地味な回なのかもしれませんが、私は静かに感動しました。